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「中野のひと」インタビューVol.5 〜 栗原 昭子、靖子さん

仕入れるのは、好きなものだけ。
お客さんってつまり、趣味が合う人。

栗原 昭子、靖子さん

『「中野のひと」ポートレイト2019』について

友人の紹介でアンティークドールの虜になり、25年前、中野ブロードウェイ内に「アンティークショップAJISAI」を立ち上げた栗原昭子さん。娘の靖子さんは当時、お店に入ることさえはばかっていたそうだが、徐々に感化され、今では母に並ぶコレクターに。ふたりがお店に並べているもので思い入れのないものは、何ひとつ、ないそうだ。

昭子「好きなものしか仕入れていないんですよ。だから必ずしも誰かの元に行けなくたっていいんです。売れ行きばかりを気にしていたらここまで続けられてないと思います」

ふと目に止まった人形について尋ねると、いつどこでつくられたものなのか、さっと答えてくれるふたり。常連さんの"好き"は、わたしたちと一緒だと思うから説明にも力が入る、と話す。

昭子「最近はかなり減っちゃったんだけど、うちのようなお店は、昔は都内だけでも数店舗はあったのよ。わたしたちは場所柄高くはつけられないから、比較的に手に取ってもらいやすい値段に設定しているの。変わったといえば客層もそうね。昔はアジアの方が多かったけれど、最近はヨーロッパの方も増えた。ブロードウェイには人がたくさんいるから寂しくなくていいわね」

靖子「もちろん、常連さんは変わらず好いてくれているんですよ。商品のためだけじゃなくって、世間話をしにくる人もいる。趣味が合う人がほとんどだから話していて楽しいんです。お母さんが今日着ているワンピースも常連さんに紹介してもらったブランドのものなんですよ」

お客さんの話を楽しそうにする昭子さんと靖子さん。ふたりの表情から、人がほんとうに好きなんだということが伝わってくる。

昭子「今はWEB上でも購入できる時代だけれど、私たちは、接客することに意味があると思うから、ネット販売は断じてやりません。来てくれるお客さんは、自分たちを好いてくれていると思うから、人柄が大切ですよね」

人形がびっしりと並ぶ圧巻の店内はブロードウェイ内でもかなり目立っているため、テレビ局が中野を取材する際は、必ずと言っていいほどこの店に訪れるのだそう。

昭子「ここまでくるのが大変だったけれど、25年間走ってこられてよかったと思ってるわ。本当に好きなものをお客さんにも勧めることができるって幸せなことよ。だから靖子には、自分がもしいなくなっても、むやみやたらに売らないでね、って釘をさしてるの」

栗原 昭子、靖子

中野ブロードウェイのアンティークショップ「Antique AJISAI」店主。世界中のアンティークビスクドールの輸入販売をしている。

栗原 昭子、靖子さんポートレート

「中野のひと」インタビュー
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